アルゼンチンで一人暮らしをする時に知っておくべきこと
「住めば都」。筆者はこの考えを持ち、様々な場所で生活してきました。
今回紹介するのは、南米のパリ、アルゼンチン(ブエノスアイレス)での生活です。
日本とアルゼンチンは2017年にワーキングホリデーの協定を結んだばかり。
今後ますます日本からアルゼンチンへいく人が、増えるのではないかとわくわくしています。
そして日本は約20か国とワーキングホリデー協定を結んでいますが、アルゼンチンは南米初ワーキングホリデー協定国なのです。
中南米好きの筆者としてはとても嬉しいニュースでした。
今日はみなさんがアルゼンチンに行きたくなるような、そんなわくわくする情報とともに、実際どうなの?という疑問が少しでも解消できるような内容にしていきます。
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1.アルゼンチンの基本情報と治安
アルゼンチンの基本情報
まずは基本情報から。
・面積: 278万平方キロメートル(日本の約7.5倍!!)
・民族:欧州系
(南米のパリと呼ばれるだけあって、ヨーロッパ移民系がめちゃくちゃ多いです。)
・宗教:カトリックがメイン
・言語:もちろんスペイン語(しかし訛りが超きつい!!)
とまあ基本情報はこんな感じなのですが、アルゼンチンに住むにあたり、まず一番気になるのが治安。
アルゼンチンの治安
アルゼンチンは他の南米諸国、ラテンアメリカ諸国と比べると比較的、安全です。が、もちろん油断は禁物。
一見安全に見えるアルゼンチンですが、治安の良し悪しは場所によって異なります。
場所によっては、現地の人もビビるくらいのような場所もあります。
現地ではできるだけ、一人行動は避け、できることなら現地の人と過ごしてください。これだけで危険な目に遭うリスクはぐんと下がります。
わたしが住んでいたのは2014年頃なので最新情報ではないですが、当時アルゼンチンではまだあまりスマートフォンが普及していませんでした。
そのため現地の人には、外でケータイ(スマホ)触りながら歩いたり、バスでケータイをだしたりしたらダメだよ、と言われていました。
海外ではできるだけ貧乏にみせるというのが、わたしの防犯対策です。
金目のものを持っていると相手に思わせないことが一番の防犯です。
またヨーロッパ移民の影響なのか、アルゼンチンではスリがめちゃくちゃ多いです。持ち物には常に最新の注意を払ってください。
相手はプロなのでいつ盗られたか全くわかりません。
筆者はリュックのポケットに入れていたケータイを盗まれた経験と、ゲームセンターでスられた経験があります。
ゲームセンターでスられた時は、スられたことがわかって、犯人(とおもわしき人物)を追いかけ、詰問しましたが、シラを切られました。
というかもし犯人(とおもわしき人物)をみつけても、追いかけたら対ダメです!!!凶器を持っている可能性もあるので、潔く諦めてください。
幸い筆者は、なんの被害にもあいませんでしたが、同じような状況で、犯人を追いかけて、または抵抗して、殺されるというケースももちろんあります。
もしスリ(または他の犯罪)の被害にあったら?
・潔く諦める
・警察に届ける
・被害届を出し、犯罪証明書をうけとる
被害にあってしまったら、潔く諦めることがまず大事です。
そのあとは警察に届け、犯罪証明書をうけとってください。
海外に行く際は、旅行であっても、移住であっても、ほとんどの人が保険に加入すると思います。
もし海外でなんらかの被害にあった場合、保険が適用されるためにも、必ず警察に届けてください。
警察の証明書がないと、保証がされません。
筆者はきちんと警察に届けて、証明書を受け取ったため、盗まれたケータイの全額が保証されました。
被害にあわないことが一番ですが、遭ってしまったら、めんどくさがらずに手続きをしましょう。
アルゼンチンの治安まとめ
・できるだけ現地の人と行動する
・金目のものをちらつかせない
・スリ対策(カバンに鍵をかける等)をしっかりする
カバンに南京錠をつけるのがオススメのスリ対策です。あと、リュックは必ず前で持ちましょう。
ショルダーバックは車道側で持たないで!
少しの気遣いでスリの被害にあうリスクは下げられます。
油断大敵!日本人は狙われやすいので気をつけてください。
2.アルゼンチンの交通状況
アルゼンチン(ブエノスアイレス)は交通の弁がめちゃくちゃいいです。
ブエノスアイレスの中心部は地下鉄がかなり普及していますし、コレクティーボと呼ばれる市バスもほぼ24時間走っています。
またブエノスアイレス近郊へいく場合には電車もあります。
どの交通機関でも共通の電子マネーカード「SUBE」で支払えます。コンビニや駅でお金をチャージして使います。
一応現金でも支払えますが、バスは硬貨しか使えなかったので不便でした。
どの交通機関でも使えるのでぜひともカードを購入してください。
地下鉄、電車は一律料金で、バスは乗車距離によって少し金額が異なります。
筆者が住んでいた時期はインフレがすごくて、地味な値上がりが止まりませんでした。
記憶が定かではないですが、一年間で100円くらいの値上がりがあったかもしれません。
本当に経済的にとても興味深い国でした。
地下鉄や電車の車内には、車内販売や、路上ならぬ車上ライブが行われたり、大道芸人が芸をしていたり、とてもとてもとても騒がしいです。
日本では通話も遠慮しなければならないのに、ほんとすごい差です。
3.アルゼンチンの物価
アルゼンチンの物価は日本と同じくらいです。
南米やラテンアメリカは物価が安いイメージがありますが、アルゼンチン、チリ、ブラジルは安くありません。日本と同じくらいか、日本より高いかぐらいです。
アルゼンチンはキャッシュレスが日本よりも進んでいて、ほとんどのお買い物をクレジットカードで済ませていました。
そのせいかお店にお釣りが用意されていないことが多く、店側のお釣りの用意がないから商品が買えないといったことが何度もありました。
日本では考えられないですね。
筆者は子供に見られていたのか、お釣りの代わりにチョコレートを渡されることも何度かありました。
日本で例えると、100円の商品を買うときに1,000札をだすと店員に嫌な顔をされます。「小銭ないの!?」と半ギレされます。
10,000円札しかない場合は、もうその商品を買うのは無理です。
いやいやいやと突っ込みたくなりますが、これがアルゼンチンです。
買う前に、お釣りある?と聞くことや、大きな紙幣(といっても1,000円札)を出すときに謝る癖がつきました。笑
いまだに「大きいのしかないです」と事前自己申告をしてしまいます。
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4.アルゼンチンのグルメ
アルゼンチンフードといえば、肉!!!
これはアルゼンチン人に聞いてもこう答えるでしょう。
アルゼンチンは広大な土地があるため、放牧で牛を育てています。
アルゼンチン人に「アルゼンチンは肉の国。牛の目玉以外は全部食べるのさ!」と言われたことがあります。
わたしはそんなアルゼンチンでベジタリアンになりかけました。。。
アルゼンチンは肉で知られている国である一方で、ベジタリアンもけっこうたくさんいます。
なぜなら、グロいから!!日本の精肉コーナーみたいにきれいに売られていません。
牛のまま売られているのです。皮を剥がれた牛がたくさん並んでいる・・・
実際スーパーには日本のスーパーと同じように切られたものが陳列されていますが、街中や市場では“牛”の姿を頻繁にみかけます。
一時期ほんとうにお肉が食べられなくなりました。
そしてアルゼンチン人の言葉どおり、目玉以外はスーパーで簡単に手に入ります。
衝撃だったのが脳みそ!
さすがに食べなかったですが、売られているのだけでも結構な衝撃です。
あとアルゼンチンフードといえば、エンパナーダと呼ばれるミートパイや、ロクロと呼ばれる煮込み料理がとってもおいしいです。
イタリア移民が多いので、イタリアンレストランが多く、ピザがおいしいです。
またお肉料理がおいしいので合わせてワインもとっても美味しいです。
安くて美味しいワインがたくさんあるので、いろいろ試してみてください。
5.アルゼンチンの賃貸事情
筆者は友人のつてで、高級マンションに間借りし、ホームステイという形で暮らしていました。
一応自分でも買い物をしたりして自炊もしていましたが、ホームステイ先のママがご飯を作ってくれることも多かったです。
イタリア移民系だったので、パスタ、ピザなどイタリアンが多かったです。
間借りで家賃が約78,000円だったので少し高めでしたが、利便性も高く、安全な地域だったので、これぐらいが相場かと思います。
6.アルゼンチンでの一人暮らし生活
アルゼンチンは南米のパリと呼ばれていますが、それはブエノスアイレスだけ。
ブエノスアイレスだけを見れば、先進国ですが、ブエノスアイレス以外のアルゼンチンの大部分はまだまだ発展途上国な印象です。
今は、ヨーロッパ移民に加えて中国系の移民がかなり増えています。
チャイナタウンと呼ばれる地域は、もう完全にアジアです。
またどういうわけか、アルゼンチンは沖縄からの移民が多いです。
「ヒガ」という、日本では珍しい名前が、アルゼンチンに行くと、日本人=ヒガくらいの知名度です。(日本でいう佐藤的な?)
ブエノスアイレスであれば、チャイナタウンがあったり、日系移民のコミュニティーもあるので、比較的簡単に(日本のように)生活できるのではないかと思います。
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7.まとめ
最後に筆者からアルゼンチンのおすすめポイントと、おすすめじゃないポイントをひとつずつ紹介しておしまいにします。
これはあくまでも筆者の考えですので、なにかの参考になれば嬉しいです。
アルゼンチンのおすすめポイント「治安」
スリこそ多いですが、ブエノスアイレスであれば、比較的安全で、非常に生活しやすい国だと思います。
夜の一人歩きはもちろんおすすめしませんが、他の国と比べるとまだ安全なほうだと思います。
現地のひとの「危険だ」と言うことはとにかく聞いてくださいね。
アルゼンチンのおすすめじゃないポイント「言語」
アルゼンチンはたしかにスペイン語ですが、スペインのスペイン語を標準語とするなら、アルゼンチンのスペイン語は関西弁、または津軽弁というくらい異なります。クセが強い。
アルゼンチンスペイン語だけの文法も存在するくらいです。
なので、語学留学にはあまりおすすめできないです。
ただ文化はとてもおもしろいし、他のラテンアメリカ諸国よりは発展もしているので、楽しいことは間違いないです。
ワーホリ協定国になったので、ビザも取りやすく、きっと受け入れ態勢も整っていることでしょう。
日本との時差12時間、本当に地球の反対側、アルゼンチン。
日本とは違う、ヨーロッパとも違う、他のラテンアメリカ諸国とも違う、アルゼンチン独特の文化をぜひ体験してみてください。
書き手:さくら
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